A1、A3 はじめての3C

佐藤淳子(医師):順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学

池田富貴(医師):同上

「3C」とは、「カーボカウント(Carb counting)」「持続皮下インスリン注入(CSII)」「持続グルコースモニタリング(CGM)」)のことです。はじめて学ぶ人、知識を整理したい人のための、各30分ずつ、合計90分の初級コースになります。①「カーボカウント」:“なぜ必要なのか”、“カーボ比、糖質比、効果値などの意味は?”からはじめ、ガイドラインについても概説します。②「CSII」:MiniMed770Gとメディセーフウィズの基本的知識や特徴を概説します。③「CGM」:日本で使用可能なデバイス、その特徴や選択方法を概説します。いずれについても使用上の注意点も学び、上級やハンズオンへの導入とします。


B カーボカウント応用

広瀬正和(医師):Dメディカルクリニック大阪

このセッションはカーボカウントについて、実際に患者さんにどう指導するか、患者さんが混乱しない指導の手順、日常診療での各種パラメーターの設定変更などについて我々の経験を踏まえカーボカウントを使いこなす方法について解説します。カーボカウントとは?糖質比、効果値などの語句、概念の説明は省略します。(はじめての3Cを受講ください。)


C CSII・CGM応用

川村智行(医師):あべのメディカルクリニック

CSII(持続皮下インスリン注入)療法、各種CGM(持続グルコースモニタリング)、SAP(CGM機能付きインスリンポンプ)からHCL(ハイブリッドクローズドループ)まで、それぞれの導入から、日々の運用上の実践的なコツや工夫について、患者さんへの指導方法を中心に講義します。よくあるパターンのケースやトラブルへの対応法についても提示します。また、受講者の疑問点や対応困難なケースについての相談にも対応させていただきます。


D データ活用

川村智行(医師):あべのメディカルクリニック

SMBG(血糖自己測定)からCGM(持続グルコースモニタリング)、SAP(CGM機能付きインスリンポンプ)、HCL(ハイブリッドクローズドループ)などのデータを元に、インスリンの調整方法からデバイスの運用方法まで、日々の患者さんのどのような行動が反映されているのか、そしてどのようなポイントを患者さんに伝えるべきなのかを議論したいと思います。


E カーボカウントを取り入れた栄養指導

野井香梨(管理栄養士):大阪公立大学医学部附属病院栄養部

この講義は、管理栄養士が実際に患者さんに対して行うカーボカウントの指導内容(基本的なカーボ量の読み取り方法やコツ)を、当院で使用している指導資料を用いてご説明いたします。また、食事のカーボ量読み取りの習得が難しい患者さんや、食事療法が継続できない患者さんへの栄養指導など、カーボカウントの概念の活用についてもご紹介します。この講義ではCGM(持続グルコースモニタリング)の読み取りからインスリン量の調整する方法については述べませんが、管理栄養士として知っておくべき血糖推移に影響を与える要因について述べます。


L1、L3 ハンズオン<CGM>

広瀬正和(医師):Dメディカルクリニック大阪

東出崇(医師):はぐはぐキッズクリニック

フラッシュグルコースモニタリング(FGM)機器は広く糖尿病診療に活用される時代になってきました。FreeStyleリブレについて、患者さんに簡潔に説明し、導入指導する際のポイントを解説し、ハンズオンで実際にセンサを装着することができます(当日返却14日間使用後に破棄の2パターン選択可。当日はスマホアプリを使用してスキャン予定)。得られたデータのどこに注目してインスリン量の調整を行うかのポイントについても簡単に解説を行います。導入後の外来診療や療養指導に役立つ情報を提供したいと考えています。

なお、この講義では参加者ご自身のスマホを使用して講義を行うため、対応機種(←クリックしてご確認下さい)であるスマホをお持ちの方に限りご参加可能です。

また、以前にアボットが提供する研究会等でセンサの装着を体験されたことがある場合は、14日間使用していただくことができません。申し込み後それが判明した場合には、セミナー事務局を通してアボットからご連絡させて頂き、別の講義にご変更いただくか、当日返却のどちらかをお選びいただくこととなります。何卒ご了承下さい。


P2、P3 ハンズオン<パッチポンプ>

柚山賀彦(医師):大阪公立大学大学院医学研究科発達小児医学

橋本友美(医師):はぐはぐキッズクリニック

本講義では、日本初のパッチポンプ(チューブレスポンプ)であるメディセーフウィズの操作・導入に携わる人が対象です。実機を用いて操作方法や導入について学び、リモコンは新しいスマホ型のものを使用します。ポンプの基本的な使用方法を中心に説明し、その後実際にポンプ装着するところまで説明予定です。希望される方は、自身の皮膚へ穿刺することもできます(スポンジでの模擬挿入でも構いません)。インスリン装填やカニューレ穿刺、リモコンの操作方法など基本的な要素を中心に説明予定であり、実際の運用方法については基本的に触れません。パッチポンプ等ハンズオンに使用した物品一式は、セミナー当日にご返却頂きます。


S1、S2 ハンズオン<SAP>

堀田優子(医師):PL病院小児科

須永紋奈(医師):大阪公立大学大学院医学研究科発達小児医学

大梅成崇(医師):同上

本講義は、主に初めてインスリンポンプを触る方が対象で、実機を用いて操作方法を学び、ポンプに慣れ親しむことが目標です。SAP(MiniMed770G:CGM機能付きインスリンポンプ)を実際に触り、操作をしてもらいながら、ポンプの基本的な使用方法や回路交換について説明します。希望者は、模型または自身の皮膚へ回路やセンサ挿入を行うことができます。基本的な手技の説明が主であり、患者さんに導入するときのコツなどの応用的な内容は取り扱いませんので、ご了承ください。インスリンポンプ等ハンズオンに使用した物品一式は、セミナー当日にご返却頂きます。


総括

川村智行ら、講師全員

この時間は、地域別に集まっていただき、周辺地域の他の医療機関の交流をしていただく時間にもしたいと思います。そして、日々の疑問点やセミナーの内容についての質疑応答の時間にします。